初心者が陥りがちな英語学習のNG勉強法5選と、効果的な学習法とは?

英語を話せるようになりたい、TOEICのスコアを伸ばしたい、洋書をスラスラ読みたい…。
こうしたモチベーションで英語学習を始めた人が、気づいたら挫折している――そんな話をよく耳にしませんか?

実は、英語学習の初期段階では**やってはいけない「NG勉強法」**に手を出してしまい、遠回りになったり、モチベーションを失ってしまう人が多いのです。

今回は、英語初学者がよくやってしまいがちなNG勉強法と、それに代わる効果的な学習法を紹介します。


NG1. いきなり洋書に手を出す

「英語を勉強するなら、ネイティブが読む本を読まなきゃ!」と、意気込んで洋書を開く方がいます。しかしこれは英語初学者にとっては最悪のスタートです。

なぜダメなのか?

  • 単語力や文法力が不足しており、1ページ読むのに10分以上かかることも
  • 辞書や翻訳アプリを多用し、読書がストレスになる
  • 内容を理解できず、「自分には無理だ」と感じてしまう

学習の目的が「読めるようになること」なのに、最初から読めない素材に挑戦するのは本末転倒です。

おすすめは?

まずはレベルに合った多読教材を選びましょう。たとえば:

  • ラダーシリーズ(日本人学習者向けに語彙制限された洋書)
  • Oxford Bookworms LibraryPenguin Readers(語彙レベル別)

これらは平易な単語とシンプルな文法で構成されており、英語学習者でもスムーズに読めるよう工夫されています。


NG2. 映画を字幕なしで観ることにこだわる

「英語の映画を字幕なしで観ること」が目標になってしまう人も少なくありません。

もちろん、目標として持つのは自由です。しかし、映画で英語を勉強するのは想像以上に難易度が高いことを知っておくべきです。

なぜ難しい?

  • ネイティブの話すスピードが速すぎる
  • スラングや省略表現が多く、教材としては不向き
  • 映画の内容に気を取られ、英語を聞くことが目的にならなくなる

結局、「映画鑑賞=エンタメ」で終わってしまい、英語力は上がらないというケースが大半です。

ではどうする?

  • 映画を学習に使うなら、スクリプト(台本)付きの動画教材を活用
  • もしくは、英語学習者向けの動画コンテンツ(YouTubeの「BBC Learning English」や「VOA Learning English」)を活用する方が効果的

NG3. いきなり難しい試験にチャレンジする

「どうせやるなら英検1級!」「TOEFL100点が目標!」
こうした目標を立てること自体は悪くありませんが、自分の現在地と大きくかけ離れていると、学習効率は極めて悪くなります。

なぜ危険?

  • 基本文法が身についていないのに、高度な読解やライティングに挑むことになる
  • 難解な単語や構文に時間を取られ、基礎が疎かに
  • 結果が出ないまま挫折するリスクが高い

どうするべきか?

英語学習は「今のレベルより少し上を目指す」が鉄則です。

たとえば:

  • 中学英語レベル → 高校英語の復習
  • 高校英語が怪しい → 英検2級やTOEIC600点を目指す

小さな成功体験を積み重ねることで、やる気も維持できます。


NG4. リーディング・リスニングが不十分なままオンライン英会話を始める

最近ではオンライン英会話が手軽に始められるようになりましたが、基礎力がない状態で始めると、効果が薄いことが多いです。

どういうこと?

  • 単語・文法が分からず、講師の話す内容が聞き取れない
  • 自分が言いたいことを英語で表現できず、会話が続かない
  • 決まり文句のやり取りで終わってしまい、実力がつかない

英語のアウトプット(話す・書く)は、ある程度のインプット(読む・聞く)が土台になって初めて効果が出ます。

指標としては?

TOEICで730点以上を安定して取れるレベルになってから、スピーキング・ライティングの練習を始めるのが理想です。


英語初学者におすすめの勉強法

では、どのように勉強を始めるのが正解なのでしょうか?
ここでは、確実にステップアップできる学習法を紹介します。

ステップ①:語彙・文法・発音の基礎を固める

  • 英単語帳(例:「金フレ」「DUO3.0」など)
  • 高校英文法の復習(例:「キク英文法」「一億人の英文法」「Next Stage」)
  • 発音の基礎(例:「英語耳」やYouTubeの発音講座)

1日3時間の学習を半年〜1年続ければ、かなりの基礎力がつきます。

ステップ②:TOEICで800点を目指す

TOEICは語彙・文法・リスニング・リーディングの総合力を測れるテスト。
TOEIC800点を取得できれば、日常英会話やビジネス英語の土台がある程度完成します。

おすすめ教材:

  • TOEIC公式問題集
  • 特化型教材(「でる1000」「精選模試」「スタサプ」など)

こちらも半年〜1年を目安に、地道に取り組みましょう。


最後に:英語学習は「継続」と「戦略」がカギ

英語学習は、始めやすい反面、継続が難しいという特性を持っています。

  • ゴールが見えない
  • 成果がすぐに出ない
  • やり方を間違えると時間だけが無駄になる

だからこそ、「達成可能な目標設定」と「正しい勉強法」が重要です。

焦らず、段階的にステップアップしていけば、必ず道は開けます。
遠回りしない英語学習で、あなたのスキルアップを応援しています!

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