英語シャドーイングはリスニング強化の最短ルート【スピーキング力UPではない!?】

こんにちは!今回は、英語学習の中でも「リスニング力」を劇的に高める手法として注目されているシャドーイングについてご紹介します。

「英語が聞き取れない…」という悩みを抱えている方、実は音の癖に原因があるかもしれません。

なぜシャドーイングをやるのか?

よくある誤解の一つが「シャドーイングはスピーキング力を伸ばすための練習」というもの。でも本質は違います。

シャドーイングの目的は、「英語の音声知覚の自動化」。

英語には以下のような「音の癖」があります:

  • 音の脱落(I’m gonna go → アイムナゴー)
  • リンキング(Get it → ゲリット)
  • フラッピング(water → ワラー)

こうした音の変化が、英語学習者にとって「何言ってるか分からない…」を引き起こしています。

シャドーイングはこの「音の癖」を体で覚える最良の方法です。聞こえなかった音が聞こえるようになり、動画や映画もどんどん理解できるようになります。

1日1時間が理想。でも15分でもOK!

理想は1日1時間。でも忙しい社会人や学生にはハードルが高いかもしれません。

そんなときは、15分〜20分の短時間でも大丈夫!
大事なのは継続質の高さです。

何を使うべきか?教材選びのポイント

英語レベルに応じて、使う教材を変えましょう。

初級者(TOEIC〜600未満)

  • YouTubeの「初心者向け英語教材」
  • スクリプト付きのアニメ、教育番組など

中級者(TOEIC800前後〜)

  • TEDトーク(話者に癖が少ないもの)
  • TOEICリスニング教材
  • 英語ニュースサイト(VOA, CNN10 など)

スクリプト付きの教材は、シャドーイングに必須です。

必要なもの

  • スマホ
  • イヤホン
  • (可能であれば)スクリプトを印刷 or 書き込みできるタブレットやiPad

シャドーイング実践手順(3日間サイクル)

Day 1|スクリプトを理解し、シャドーイング準備

  1. 30〜40秒程度の音源を選ぶ(長い音源は小分けに)
  2. 何も見ずに2〜3回聞く
  3. 分からない単語・文法を調べる
  4. 音読(スピードは自由)
  5. オーバーラッピング(スクリプトを見ながら音源に合わせて発音)
  6. シャドーイング(スクリプトを見ずに音声の後を追う)

時間が来るまでこのシャドーイングを繰り返します。

Day 2|音の特徴を分析・記録

  1. スクリプトを使って音の脱落・リンキング・フラッピングをチェック
  2. 書き込みできる媒体(印刷・iPad・ノート)で気づいた点を記録
  3. シャドーイングを継続しつつ、発見があれば追記
  4. 最後に自分の音声を録音

Day 3|自己評価と仕上げ

  1. 昨日録音した音声を確認
  2. ネイティブの音と比較し、再度シャドーイング
  3. 発音が完璧でなくてもOK!「特徴を捉えること」が大事
  4. 満足できたらその教材は卒業

1つの音源を3〜4日で仕上げていくのが理想です。


注意点:効果を高めるために意識したいこと

シャドーイングは万能なようで、やり方を間違えると効果が半減します。次の点に注意してください。

1. 自分に合った教材を選ぶこと

いきなり速すぎるTEDやネイティブ会話を選んでしまうと、内容を追えずストレスになります。
最初は**「少し難しいけど頑張れば理解できる」レベル**が理想です。

2. 毎日こつこつ続けること

長時間やる必要はありません。1日15分でもOK
ただし、毎日継続することで耳と口が英語に慣れてきます。

3. スピーキング効果も期待できるかも?

もともとはリスニング強化のための練習ですが、口の筋肉が鍛えられるため、発音やスピーキングにも副次的な効果が出ることがあります。
「ぼそぼそ声」でもいいので、口をしっかり動かすことを意識してみましょう。


実際にやってみた変化

私はTOEFL87点の時点から、TEDを中心に3ヶ月間シャドーイングを継続しました。

その結果:

  • 今まで聞き取れなかった音がクリアに聞こえるように!
  • YouTubeでの英語動画視聴が楽しくなった!

まとめ|シャドーイングは最強のリスニングトレーニング

シャドーイングはスピーキングの練習ではありません。リスニング強化の最強トレーニングです。

  • 音の変化に慣れる
  • 英語の音が「文字を読まずに理解できる」ようになる
  • 短時間でもOK、でも継続が鍵
  • 自分に合った難易度・教材選びがカギ

**「音が分かるようになる喜び」**を、ぜひあなたにも味わってほしいと思います!

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