
「商社で働くには英語がペラペラじゃないとダメ?」
そんな疑問を持っている方へ。私は現在、日本の専門商社で働きながら、インドの取引先との英語でのやりとりを日常的に行っています。
この記事では、商社勤務者としての実体験をもとに、
- 商社で必要な英語力の目安
- 部署ごとの違い
- TOEICスコアの目安
- 英語力があることで得られるキャリア的な強み
について、**「実際どうなの?」という視点から正直にお伝えします。
商社といっても英語使用の頻度は“部署次第”
よく「商社=英語が必須」と思われがちですが、実際にはかなりの差があります。
✅ 日本語だけで完結する部署も多い
私の勤務先では、日本語のみで仕事を完結させている部署が全体の半分以上。仕入先も得意先も国内で、メール・会話・書類すべて日本語です。
英語はまったく使わない、むしろ使う必要すらない部署もあります。
英語力が求められるのは、特定の取引先・業務だけ
英語が必要になるのは以下のようなケースです。
◯ 海外の工場・仕入先とのやり取り(私のようにインドなど)
◯ 英語圏の取引先とのメール・打ち合わせ
◯ 海外展示会・出張への対応
◯ 外国人駐在員との社内ミーティング
TOEICの目安|職種・業務別にざっくり分けると?

英語力の指標として、TOEICスコアで例えると以下のようなイメージです。
◎ 海外取引先とのディスカッションが多い部署
→ TOEIC800点以上推奨
→ 会議でのOJTも理解・吸収しやすくなる
◎ アメリカ・英語圏のクライアントを担当する部署
→ **800~900点+実際の英語使用経験(英語での業務経験)**があるとベスト
◎ 一般事務・受発注サポートなど
→ TOEIC450〜600点でもOK
→ 翻訳ツールを併用し、結果がおかしくないか判断できれば業務可能
英語力は「必須」ではないが、「加点」として強い
商社の世界では、まず仕事の内容を理解し、実行できる能力が最重要です。
英語はその上での**“加点要素”**にすぎません。
ですが、加点のレベルが非常に高いのも事実です。
英語ができることで、こんな副産物があった
私は現在、社内でダントツに英語ができる立場にあるため、以下のような機会に恵まれています。
- 英語会議の通訳を任されるように
- 海外仕入先からの英語質問に即対応できる
- 上司・他部署からも頼られる機会が増える
その結果、社内での存在感が高まり、昇格や海外現地法人への推薦にもつながりやすい環境になっています。
また、こうした実務経験は今後、
- 外資系企業への転職
- 通訳案内士など副業的な活動
- 社外向け英語講師や指導者的ポジション
にもつながる強みになると感じています。
商社で働きながら英語を伸ばす人も多い
意外かもしれませんが、商社でバリバリ英語を使っている人の中には、「入社時はTOEIC600未満」という人も少なくありません。
入社後にOJTで実務を通して伸ばしていくケースが多く、スタート時点でのスコアにこだわりすぎる必要はないと思います。
まとめ|「商社=英語必須」は半分ウソ。でもできると強い
- 商社と一口に言っても、英語使用頻度は部署や業務で全く異なる
- 日本語だけで完結する仕事も多い
- 英語力は必須ではなく加点要素だが、武器になりやすい
- TOEICの目安は、ディスカッション型業務なら800点以上が理想
- 英語ができることで、社内外でのキャリア展開が広がる
最後に|あなたの英語力は“使い道”で変わる

「自分は英語が得意だけど、商社で活かせるのかな?」
「英語は苦手だけど商社に興味がある」
どちらのタイプにも言えるのは、まずは仕事内容をよく知ること、そして“求められる英語レベル”を見極めることです。
私自身も、最初から英語を使ってバリバリ仕事ができたわけではありません。でも、実務の中で徐々に自信がつき、今では**英語が“自分だけの武器”**になりました。
英語は必須ではないけれど、持っていると確実に“ユニークな加点”になります。
商社を目指す皆さん、ぜひ一歩踏み出してみてください。
コメント